発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005231007
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現時点では,膵癌の肝転移,肺転移,癌性腹膜炎,骨転移などの遠隔転移例はきわめて予後不良であり,末期状態といわざるをえない.遠隔転移巣の切除や肝動注療法の治療成績に関してはいまだ不明である.しかしgemcitabineなどによる全身化学療法が効果的で,tumor dormancyが得られる症例もあり,QOLが保たれるように外来で副作用のない投与法が推奨される.また腹水,浮腫,癌性疼痛に対する緩和医療にも配慮を行う必要がある
©Nankodo Co., Ltd., 2005