発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005231000
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微小転移は術後の遠隔転移による再発の主たる原因と考えられ,その診断は治療法とならんで術後再発の予防にとってきわめて重要である.近年,リアルタイムRT-PCR法を中心とした遺伝子診断法を用いて,この微小遠隔転移を高感度かつ定量的に検出することができるようになり,一部では再発予測因子としての評価がほぼ確立され,治療法選択のための有用なツールとなりつつある.本稿では,腹膜転移,リンパ節転移および血行性転移のそれぞれについて微小転移診断の最近の進歩と治療適応への応用について述べる
©Nankodo Co., Ltd., 2005