発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005156410
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症例1(16歳男性).患者は5年前に肝機能障害が出現し,発熱および黄疸で入院となった.経皮経肝胆管ドレナージを行なうも肝機能は改善しないため脳死肝移植の登録を行った.ドナーは34歳男性で,くも膜下出血で脳死となった者で,手術時間は13時間45分,出血量は4870mlであった.サイトメガロウイルスアンチジェネミアは29病日から陽転したがganciclovir投与で陰転し,離断面からの胆汁漏が232病日まで遷延したが保存的に軽快した.症例2(44歳男性).患者は14年前にB型肝炎,7年前に肝硬変,3年前より肝機能が悪化し脳死肝移植登録を行った.その後3回の腹水ドレナージを施行した.ドナーは40歳男性で,頸部,両手首切創による出血性ショックで脳死となり,第1候補で移植を行った.手術時間は12時間15分,出血量は12180mlであった.合併症はなく術後24病日に退院した
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