発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005152612
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発表されたretrospective studyからの検討では,基本的には肝機能が許せば切除が第一選択となる.2cm以下の場合の最適治療法については今後のラジオ波凝固療法(RFA)の成績を待つ必要があるが,肝切除,RFAそれぞれの至適病態を明らかにすることが大切である.高度進行肝細胞癌に対してはインターフェロンを含む化学療法との優劣が問題となるが,まだ化学療法には限界が大きく,選択された症例には肝切除で良好な予後が期待される.また,肝移植も肝細胞癌治療の重要な位置を占めつつある.すなわち2cm以下肝細胞癌を除いては切除が第一選択であり,肝移植が可能となった現在,外科の守備範囲は決して狭くはなっていない
©Nankodo Co., Ltd., 2005