発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004275099
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58歳男.約1年前,直腸癌のため腹会陰式直腸切断術を受けていた.今回,腹部超音波,腹部CT,経上腸間膜動脈性門脈造影などにより胆嚢床に2cm大の腫瘍と,肝円索の位置異常,および肝内門脈分岐異常を認めた.右側肝円索と左側胆嚢に伴う直腸癌肝転移と診断し,手術を施行した.開腹すると左側胆嚢と右肝円索を認め,右側に臍静脈裂を認めた.腫瘍は直腸癌と同様の高分化腺癌であった.右肝円索の肝切除に際しては,門脈分岐についての十分な術前の把握と術中超音波による確認が必要であると思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2004