発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004170422
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女性の大腿ヘルニアの特徴,大腿ヘルニア嵌頓の特徴,腸切除を要した大腿ヘルニアの特徴を検討した.対象は13年間に手術を施行した女性63例,男性13例で,平均年齢は70歳であった.術前,鼠径部腫瘤:60例,鼠径部痛:14例,腹痛:13例,嘔気:14例,嘔吐:11例が認められた.嵌頓は43例に認められた.小腸嵌頓は19例で,うち9例が腸切除を施行された.術後合併症は14例に認められ,うち12例は嵌頓例であった.女性は嵌頓を起こしやすく,特に小腸嵌頓が高率であった.嵌頓は腹痛,嘔気と関連していたが,鼠径ヘルニアの既往とは関連していなかった.腸切除は,嘔気,嘔吐と関連し,術後合併症もより高率に起こっていた
©Nankodo Co., Ltd., 2004