炎症性腸疾患 最近の動向
潰瘍性大腸炎 潰瘍性大腸炎に対する腹腔鏡下手術
前田 清
1
,
野田 英児
,
井上 透
,
永原 央
,
平川 弘聖
1大阪市立大学 腫瘍外科
キーワード:
術後痛
,
生活の質
,
大腸炎-潰瘍性
,
腹腔鏡法
,
選択的手術
,
治療成績
,
緊急手術
Keyword:
Colitis, Ulcerative
,
Pain, Postoperative
,
Laparoscopy
,
Quality of Life
,
Treatment Outcome
,
Elective Surgical Procedures
pp.1533-1538
発行日 2009年12月1日
Published Date 2009/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010040851
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潰瘍性大腸炎に対して、一部の施設ではより低侵襲で整容性に優れた腹腔鏡補助下大腸全摘術が導入されているが、その評価はいまだ定まっていない。当教室でも2001年より腹腔鏡手術を導入し、現在まで77例に施行している。従来の開腹手術と比較したところ、手術時間は延長するものの出血量は少なく、術後疼痛も軽減され、早期退院も期待できる。また、良好な視野で手術操作を行うことができ、整容性にも優れていることが示唆された。今後さらに検討していく必要があるが、本術式は潰瘍性大腸炎に対する低侵襲手術の一つになりうると思われる。
©Nankodo Co., Ltd., 2009