発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004170413
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腸管阻血再灌流障害の機序としては,活性酸素の産生と白血球の内皮細胞への膠着が重要である.この白血球-内皮細胞間相互作用には,mast cellなどで産生されたサイトカインによる接着因子の発現が関与する.また腸管阻血再灌流は,腸管透過性亢進やエンドトキシン血症を引き起し,肝臓や肺の障害,多臓器不全も惹起する.このように腸管阻血再灌流は,多くのメディエータが複雑に絡み合って相乗的に組織障害を惹起している
©Nankodo Co., Ltd., 2004