発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2014065763
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56歳男。突然背部痛が出現し、当院に救急搬送された。偽腔開存のStanford B型急性大動脈解離(以下;大動脈解離)と診断され、保存的治療目的で循環器内科に入院となった。経過中に腎機能障害と左下肢間欠跛行が出現し、手術目的で当科に紹介された。諸検査の結果から大動脈解離の偽腔拡大による真腔の狭小化が原因の左腎・左下肢虚血と診断し、左腎動脈再建術を伴うY型人工血管置換術を施行した。結果、腎機能は改善し、間欠跛行は消失した。
©Nankodo Co., Ltd., 2013