IBDと合併症
腸管合併症 中毒性巨大結腸症
舟山 裕士
1
,
高橋 賢一
,
生澤 史江
1東北労災病院 大腸肛門病センター
キーワード:
Ciclosporin
,
Prednisolone
,
回腸造瘻術
,
巨大結腸-中毒性
,
結腸切除
,
大腸炎-潰瘍性
,
腹腔鏡法
,
Tacrolimus
,
治療成績
,
Infliximab
Keyword:
Infliximab
,
Colectomy
,
Colitis, Ulcerative
,
Ileostomy
,
Megacolon, Toxic
,
Laparoscopy
,
Prednisolone
,
Cyclosporine
,
Tacrolimus
,
Treatment Outcome
pp.547-551
発行日 2013年4月20日
Published Date 2013/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013223224
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
中毒性巨大結腸症を伴った潰瘍性大腸炎は,非常に重篤であり手術適応となる場合が多い.内科的治療として,ステロイド剤の全身投与,抗TNFα抗体,タクロリムスなどの免疫調整薬が使用され,治療成績は向上した.一方,治療の選択肢が拡がった反面,次々と異なる治療薬を試みるうちに状態が悪化していく場合も少なくない.中毒性巨大結腸症では内科医と外科医とが協力しながら患者を観察し,時期を失することなく速やかに外科治療に移行する必要がある.外科治療は,亜全結腸切除術が標準的であるが,症例によっては腹腔鏡手術も可能な場合がある.また,低栄養,貧血,免疫抑制状態に長期おかれているため,術後,種々の合併症を呈することが多く,死亡率は低下したものの,依然として術後合併症は高率である.
Copyright © 2013, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.