発行日 2002年10月1日
Published Date 2002/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003071184
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糖尿病足病変は足部潰瘍,壊死を伴い,合併する下肢虚血と感染により増悪し下肢切断となりやすく,動脈閉塞・狭窄病変の存在を早期に診断することが重要である.糖尿病合併例では,特に下腿三分枝に多発性硬化病変が好発し,足部動脈は比較的病変を免れるのが特徴である.したがって,救肢を目的としたバイパス術では自家静脈グラフトを用いた足関節領域の動脈へのバイパスにより,まず足部への十分な血液灌流を達成したあとに局所治療を行うのが原則とされている.静脈グラフトの質は比較的良好である場合が多く,開存成績も非糖尿病合併例と同等である
©Nankodo Co., Ltd., 2002