発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003026445
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ESTとEPBDによる胆管結石の治療成績をRCTの結果から述べた.これまで単独施設,多施設共同によるRCTの成績がいくつか報告されている.それらを治療成績,早期偶発症の観点から検討した結果,比較的小型の結石(10mm程度)に対しては,いずれの方法でも同等の治療成績が得られ,偶発症発生率にも差がないという結果であった.したがって,このような結石をもつ症例に対してはEST,EPBDのいずれでも対応可能と考えられる.偶発症の内容には両者間に差があり,ESTで出血,EPBDで急性膵炎の発生にとくに留意する必要がある
©Nankodo Co., Ltd., 2002