発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003026443
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経皮的乳頭バルーン拡張術(PPBD)とは経皮的に乳頭を拡張し,胆管結石を十二指腸に押し出す手技である.黄疸,腹痛,発熱など胆管炎症状で来院した胆嚢胆管結石患者にはただちに経皮経肝胆管ドレナージを施行し,肝機能の改善した4~7日後に全身麻酔下筋弛緩薬投与下にPPBDと腹腔鏡下胆嚢摘出術(LC)を同時施行する.胆管結石除石成功率100%(38/38),開腹移行率0%(0/38).電気水圧衝撃波を用いた砕石(EHL)を要しない場合,手技に要した時間は10±2分であった.いわゆるendoscopic IVR surgeryの一つである全身麻酔下PPBD併用LCにより胆嚢胆管結石は非開腹,総胆管非切開,乳頭非切開下にしかも乳頭拡張時不快感なく治療できる
©Nankodo Co., Ltd., 2002