発行日 2001年9月1日
Published Date 2001/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002087671
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76歳男.嘔吐,腹痛,腹部膨満を主訴とし,腹部所見および腹部単純X線写真からイレウスと診断し,イレウス管を挿入し保存的加療を行った.第5病日に腹痛が出現しイレウス管からの出血と下血が見られた.腹部単純X線写真,腹部超音波検査,腹部CT検査の所見から,腸重積による絞扼性イレウスと診断し,緊急開腹手術を施行した.イレウス管の先端より肛門側の回腸の一部がS状結腸の背側に入り込んでおり,最初のイレウスはこの部分が原因であったと思われた.術後の経過は良好である
©Nankodo Co., Ltd., 2001