発行日 2001年10月1日
Published Date 2001/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002086851
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標記症例17例を生存群10例と遠隔期死亡群7例に分けて遠隔期予後及び周術期因子を比較検討した.術前因子のうち両群間で有意差がみられたのは年齢で,遠隔期死亡群が高齢であった.術中因子には特に有意差はみられなかった.術後因子に関しては入院中の術後合併症が遠隔期死亡群で有意に多かったが,術後合併症と死亡原因とは直接的に関連していなかった.遠隔期死亡群の死亡原因は,老衰3例,呼吸器疾患3例,脳血管障害1例であった.これらより,遠隔期死亡の危険因子は主に「高齢」である可能性が考えられ,破裂例であっても生存退院できれば長期予後は非破裂例と変わらないことが示唆された
©Nankodo Co., Ltd., 2001