発行日 2001年4月1日
Published Date 2001/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2001223174
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深達度が粘膜下層迄のいわゆる食道表在癌は,放射線治療のよい適応である.ただし同じ表在癌であっても深達度によりリンパ節転移の頻度に明らかな差が見られ,それらを考慮した治療戦略を立てる必要がある.具体的には深達度mm2迄の症例では原発巣のみの治療を,深達度mm3以上の症例では原発巣に加えて所属リンパ節領域に対する照射も行う.外照射に加えて腔内照射を併用することにより局所制御を向上しうることが示唆されている.sm3症例やリンパ節転移陽性例は進行癌と同等の治療を要し,化学放射線療法等の強力な治療を行う
©Nankodo Co., Ltd., 2001