発行日 2001年4月1日
Published Date 2001/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2001223173
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
食道表在癌に対する鏡視下食道切除・再建術(HALS併用)について解説した.鏡視下食道切除・再建術(HALS併用)におけるリンパ節郭清は,腹部操作ではHALSの導入により開腹術に較べても遜色がなくなった.症例による差が解消して,むしろ食道裂孔部の良好な視野展開という意味では鏡視下手術の方が優れているとも考えられる.一方,胸部操作は,現状では開胸術の郭清に較べると,鉗子の種類,軸制限の問題が残り,まだ不充分になりやすい.とくに縦隔左側の郭清が制限される傾向にある.しかし,今後,手技の工夫や器具の工夫により,これらの点が解決されれば,食道表在癌に対する標準手術になると考えられる
![](/cover/first?img=J00393.2001223173.png)
©Nankodo Co., Ltd., 2001