発行日 2001年4月1日
Published Date 2001/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2001223167
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表在型食道癌を拾い上げるポイントは,光沢の消失した粗そうな粘膜,血管透見像の途絶,発赤である.O-I型やO-III型はsm癌と考えてよく,隆起性病変では高さと大きさ,辺縁の立ち上がりの形状に注意する.IIc型の診断にはトルイジンブルー・ヨード二重染色法が有用である.微細顆粒が多数見られたり,顆粒が目立つ場合はm3以上の所見である.深い陥凹,粗大結節,皺襞や絨毯状の肥厚はsm浸潤を考える.深達度を決定する部分を見極め,二重染色所見と対比する必要がある
©Nankodo Co., Ltd., 2001