発行日 2001年1月1日
Published Date 2001/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2001157275
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症例は88歳男性で嘔吐と腹痛を主訴とした.上行結腸癌と診断され,右半結腸切除術と2群リンパ節郭清を施行した.術後4日目に胸部圧迫感が出現し,術8日目にドレーンより胆汁様排液が見られ,緊急開腹術を施行した.留置したドレーンを中心に黄染されており,縫合不全は認められなかった.著明に拡張した黒褐色で壊死に陥っている胆嚢を確認した.壊疽性胆嚢炎による胆汁性腹膜炎と診断し,胆嚢摘出術を施行した.術直後より不穏状態も消失し,順調に回復した
©Nankodo Co., Ltd., 2001