発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014126097
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血液透析患者に発症した出血性胆嚢炎を2例経験した。症例1は67歳女で、食後突然発症した上腹部痛を主訴に救急外来を受診した。慢性腎不全に伴う腎機能異常に加え、CRPの異常高値を認めた。胆嚢出血を疑わせる画像所見から急性出血性胆嚢炎と診断し、開腹下に胆嚢摘出術を施行した。術後経過は良好で、術後13日目に軽快し退院した。症例2は40歳女で、全身性エリテマトーデスで通院治療中であった。突然発症した右季肋部痛を主訴に救急搬送された。慢性腎不全による腎機能異常に加え、CRPとALTの軽度上昇を認めた。胆嚢出血を疑わせる所見により、出血性胆嚢炎と診断し、開腹下で胆嚢摘出術を施行した。術後経過は良好で、術後8日目に軽快退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2014