発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2017398760
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症例1は72歳男性で、大動脈弁四尖弁に伴う重度の大動脈弁閉鎖不全症(AR)と診断し、手術を行った。大動脈弁は四弁で、右冠尖と無冠尖の間に副尖を認めた。四弁はほぼ同じ大きさで、右冠尖と副尖が融合していた。大動脈弁を切除し、17針の翻転マットレス縫合を用いて、ATS弁をintra-annular位に縫着した。上行大動脈はJ-Graftで置換した。症例2は71歳男性で、重度大動脈弁狭窄兼閉鎖不全症と診断し、手術を行った。大動脈弁は四弁で、ほぼ同じ大きさであった。副尖を右冠尖と無冠尖の間に認め、右冠尖と副尖が融合していた。大動脈弁を切除し、大伏在静脈末梢側吻合(seg.14、seg.3)を行った後、ATS弁を縫着した。次いで左内胸動脈をseg.8に吻合し、更に大伏在静脈-大動脈吻合を行った。症例3は79歳男性で、中等度ARと診断し、手術を行った。大動脈弁は四弁でほぼ同じ大きさで、副尖を無冠尖と左冠尖の間に認めた。無冠尖と副尖は融合していた。大動脈弁を切除し、Mosaic弁を縫着した。
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