発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2014298157
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症例1は67歳女で、労作時呼吸苦を主訴とした。経胸壁心エコーにてIV度の大動脈弁閉鎖不全症(AR)を認め、経食道心エコーでは無冠尖と左冠尖の間に副尖を認めた。症例2は53歳男で、労作時呼吸苦を主訴とした。経胸壁心エコーにてIII度のARを認め、経食道心エコーでは右冠尖と無冠尖の間に副尖を認めた。2例とも大動脈四尖弁とARの合併と診断して弁置換術を行い、症例1の大動脈四尖弁はHurwitz分類type Cに相当し、左冠状動脈口はやや低く位置して左冠尖の一部と癒合していたが、バイパス手術は不要であった。一方、症例2はHurwitz分類type Bに相当し、冠状動脈奇形は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014