発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2017338837
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82歳男。主訴は心窩部圧迫痛であった。胸腹部CTで傍胸椎右側に腫瘤を指摘され、経皮的CTガイド下生検にて全身性免疫グロブリン軽鎖アミロイドーシスと診断された。その他の臓器に明らかな病変を認めないためアミロイドーマと判断し、支持療法のみで経過観察を行ったが、1年後に心アミロイドーシス合併を認め、その半年後に心停止し死亡した。剖検にて組織学的なアミロイドの沈着は全身諸臓器小動脈壁、下部食道固有筋層、腎間質、甲状腺、肺虚脱部位、心外膜に目立ち、直接死因として心アミロイドーシスが推察された。
©Nankodo Co., Ltd., 2017