発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2016323936
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自然気胸に対する胸腔鏡下手術(VATS)後の疼痛が若年患者と高齢患者でどのように異なるか検討した。その際、傾向スコア(Propensity score;PS)マッチングによって年齢以外の患者背景を調整し、比較検討した。具体的には、当科で2013~2015年にVATSを施行した自然気胸患者160例について、「性別」「気胸手術の既往」「術式」「手術時間」「術後鎮痛方法」「胸腔ドレーンのサイズ・留置期間」でPSマッチングを行い、患者背景を調整した40歳未満群(以下Y群)と40歳以上群(以下O群)をそれぞれ36例ずつ抽出し、両群間で術後疼痛(NRS)の推移を比較した。結果、Y群は術直後に疼痛が強いものの速やかに改善していくのに対し、O群では術直後には比較的軽度であるものの遷延する傾向が認められた。
©Nankodo Co., Ltd., 2016