発行日 2012年8月1日
Published Date 2012/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2012360386
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2002年から術後疼痛管理の方法として、手術侵襲の程度に応じた管理を行っており、そのさいオピオイドも積極的に使用している。具体的には、高度侵襲手術(悪性腫瘍広範切除、切断・離断術、多椎間脊椎手術)の術後疼痛管理には原則としてオピオイドを使用し、中等度侵襲手術(軟部腫瘍広範切除術、良性骨腫瘍手術、病的骨折に対する骨接合術)では術中所見に応じてオピオイドを使用、低侵襲手術(良性軟部腫瘍切除術、小児良性腫瘍手術)ではNSAIDsのみ使用している。今回、その妥当性について検証するため、2005~2008年に術後疼痛管理を行った234例の成績を調査・分析した。その結果、当科の術後疼痛管理法は概ね妥当であることが確認され、術後管理におけるオピオイドの有用性が示された。
©Nankodo Co., Ltd., 2012