手術の工夫
重度機能性三尖弁閉鎖不全症に対する自己心膜パッチを用いた弁形成術
藏澄 宏之
1
,
小林 俊郎
,
弘中 秀治
,
神保 充孝
,
上杉 尚正
,
斎藤 聰
,
高橋 剛
,
郷良 秀典
1済生会山口総合病院 外科
キーワード:
胸部X線診断
,
三尖弁
,
三尖弁閉鎖不全症
,
心エコー図
,
心電図
,
心膜
,
体外循環
,
胸骨切開術
,
三尖弁形成術
,
心膜パッチ
Keyword:
Echocardiography
,
Electrocardiography
,
Extracorporeal Circulation
,
Pericardium
,
Radiography, Thoracic
,
Tricuspid Valve
,
Tricuspid Valve Insufficiency
,
Sternotomy
pp.357-360
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2016298071
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85歳男性。呼吸困難を主訴に他院へ救急搬送され、三尖弁閉鎖不全症による慢性心不全の急性増悪の診断で薬物療法が開始された。だが、心不全のコントロールが不十分であったため手術目的で著者らの施設へ転院となった。術前の検査結果から、重度の機能性三尖弁閉鎖不全症と診断され、自己心膜パッチを用いた三尖弁形成術を施行した。その結果、術後の心エコーでは弁尖の接合は良好な経過を辿った。
©Nankodo Co., Ltd., 2016