発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2016298068
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
肺切除術後の皮下気腫増悪に対して皮下ドレナージを施行した10例(全例男性、平均年齢は72.2歳)について報告した。1)皮下気胸は胸腔ドレーン抜去後に出現増悪した症例が6例、ドレーン留置中の増悪例が4例であった。2)皮下気腫増悪時の胸部X線像では、胸腔内にはほとんどスペースを認めなかった症例が2例、鎖骨上にわずかなスペースのみを認める症例が8例であった。3)胸腔ドレーンを追加挿入できた症例は4例で、Penroseドレーンの挿入部位は鎖骨中線または腋窩が8例、鎖骨中線+腋窩が2例であった。尚、4例ではリークが遷延するため胸膜癒着術が追加された。4)皮下ドレナージ期間は平均8.3日であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2016