創意と工夫
脊椎・脊髄腫瘍術後髄液漏に対する超圧迫管理法
安野 雅統
1
,
山崎 隆志
,
原 慶宏
,
早川 恵司
,
国澤 弘之
,
望月 貴夫
1武蔵野赤十字病院 整形外科
キーワード:
ドレナージ
,
医用材料
,
硬膜
,
MRI
,
脂肪組織
,
術後合併症
,
術後管理
,
神経鞘腫
,
髄膜腫
,
脊椎腫瘍
,
縫合糸
,
Fibrin Tissue Adhesive
,
治療成績
,
弾性包帯
,
髄液漏
,
脂肪移植
,
人工硬膜
Keyword:
Biocompatible Materials
,
Adipose Tissue
,
Dura Mater
,
Drainage
,
Meningioma
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Neurilemmoma
,
Postoperative Care
,
Postoperative Complications
,
Sutures
,
Spinal Neoplasms
,
Fibrin Tissue Adhesive
,
Treatment Outcome
,
Compression Bandages
,
Cerebrospinal Fluid Leak
pp.269-272
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016169125
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脊椎・脊髄腫瘍術後の髄液漏に対して超圧迫管理法を行った6例について検討した。男性2例、女性4例で、平均年齢は61歳であった。損傷・欠損部位は後方2例、外側1例、腹側1例、後外側2例であった。再建法はプロリーンによる縫合が1例、脂肪移植が2例、プロリーンと人工硬膜、ネオベール使用が3例で、全例フィブリン糊を併用した。ドレーン排液量は平均532mlであった。平均5.5日でドレーンを抜去し、抜去直後より創全体をガーゼと伸縮性のテープを用いて圧迫管理した結果、平均6.8日で離床し得た。1例で頭痛を認めたが、床上安静継続にて症状は軽快した。再手術を要した症例はなく、創離開、創感染もみられず、良好な経過が得られた。
©Nankodo Co., Ltd., 2016