低侵襲心臓・大血管手術
低侵襲CABGにおける内視鏡下Long SVG採取の有用性
水本 雅弘
1
,
内田 徹郎
,
五味 聖吾
,
浜崎 安純
,
黒田 吉則
,
山下 淳
,
林 潤
,
高橋 愛
,
渡邉 大介
,
貞弘 光章
1山形大学 第二外科
キーワード:
下腿
,
大腿
,
内視鏡法
,
冠状動脈バイパス術
,
伏在静脈
,
後向き研究
,
治療成績
,
臓器と組織の採取
Keyword:
Coronary Artery Bypass
,
Endoscopy
,
Leg
,
Retrospective Studies
,
Saphenous Vein
,
Thigh
,
Treatment Outcome
,
Tissue and Organ Harvesting
pp.35-40
発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015137415
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
多枝冠状動脈パイパス術(CABG)において、下腿内視鏡下採取(EVH)を導入した内視鏡下Long大伏在静脈グラフト(SVG)採取(ELSH)を施行し、良好な成績を得たので報告した。対象はCABG施行時に、連続EVH並びにELSHを行った13例を対象とした。デバイスはすべてVirtuoSaphを使用し、SVG性状に問題がなければ左下肢からの採取を基本とした。その結果、ELSHの完遂率は13例全例で完遂した。術中SVG血流評価は良好で、早期開存率は95%であった。病院死亡1例以外は全例、主要および総合併症を認めることなく軽快退院した。ELSHは低侵襲かつ対側SVG温存が可能という点で有用性があると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2015