術前術後管理
肺高血圧症合併連合弁膜症術後のうっ血性心不全に対するtolvaptan投与
近藤 太一
1
,
星野 丈二
,
深田 靖久
,
廣田 真規
,
高橋 雄
,
磯村 正
1葉山ハートセンター 心臓血管外科
キーワード:
三尖弁
,
術後合併症
,
心臓弁膜症
,
心不全
,
肺高血圧症
,
僧帽弁形成術
,
Tolvaptan
,
三尖弁形成術
Keyword:
Heart Failure
,
Heart Valve Diseases
,
Hypertension, Pulmonary
,
Postoperative Complications
,
Tricuspid Valve
,
Mitral Valve Annuloplasty
,
Tolvaptan
pp.117-120
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2014188471
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症例は60歳男性で、労作時息切れを主訴とした。臨床経過および心臓カテーテル造影検査の結果、慢性心房細動、肺高血圧症を合併した僧帽弁閉鎖不全兼狭窄症と診断し、僧帽弁の弁尖肥厚部および交連癒合部をメスでピーリング・切開し、Physio IIリング34mmを用いて形成術を行った。三尖弁はMCリング34mmを使用して形成術を行った。術後はうっ血性心不全を発症したが、tolvaptanの経口投与にて改善し、第29病日に軽快退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014