転移性肺腫瘍の外科治療
口腔癌肺転移に対する肺切除
高崎 千尋
1
,
石橋 洋則
,
小島 勝雄
,
大久保 憲一
1東京医科歯科大学 呼吸器外科
キーワード:
口腔腫瘍
,
リンパ行性転移
,
生存率
,
肺腫瘍
,
肺切除
,
扁平上皮癌
,
リンパ節郭清
,
後向き研究
,
無病生存
Keyword:
Carcinoma, Squamous Cell
,
Lung Neoplasms
,
Lymph Node Excision
,
Lymphatic Metastasis
,
Mouth Neoplasms
,
Pneumonectomy
,
Retrospective Studies
,
Survival Rate
,
Disease-Free Survival
pp.271-274
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2013219790
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著者らが経験した口腔癌肺転移12例(男性8例、女性4例)の臨床病理学的特徴と予後を検討した。転移巣は単発が11例、多発が1例で、肺腫瘍最大径の中央値は35mmであった。術式は部分切除5例(重複あり)、肺葉切除6例、2葉切除1例、肺全摘1例で、全例で病巣は完全切除されていた。リンパ節郭清した7例中4例でリンパ節転移が認められた。また、腫瘍の分化度は高分化型が7例、中~低分化型が5例であった。一方、肺転移巣切除後の3年生存率は50%で、原発腫瘍の組織型および分化度では生存率に差はみられなかった。尚、肺切除の術式では葉切除以上の手術を行った方が、部分切除より予後が良好であった。
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