手術の工夫
遠位弓部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術時の脳梗塞予防 左鎖骨下動脈バルーンテクニック
近藤 俊一
1
,
廣田 潤
,
山部 剛史
,
高野 智弘
,
中村 健
,
近藤 太一
,
六角 丘
,
片田 芳明
,
入江 嘉仁
,
横山 斉
1いわき市立総合磐城共立病院 心臓血管外科
キーワード:
鎖骨下動脈
,
術後合併症
,
ステント
,
塞栓術
,
脳梗塞
,
大動脈瘤-胸部
,
治療成績
,
バルーン閉塞法
,
血管内治療
,
ステントグラフト内挿術
,
コイル
Keyword:
Embolization, Therapeutic
,
Postoperative Complications
,
Subclavian Artery
,
Stents
,
Treatment Outcome
,
Aortic Aneurysm, Thoracic
,
Brain Infarction
,
Balloon Occlusion
,
Endovascular Procedures
pp.121-124
発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2013186582
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著者らは遠位弓部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿入術時の脳梗塞予防として左鎖骨下動脈(LSCA)バルーンテクニックを考案し34例に併用した。その結果、全例でステントグラフト留置に成功した。LSCAにコイル塞栓を併用したものは25例(73.5%)であった。術後、左椎骨動脈領域のみならず、すべての領域で脳梗塞を認めた症例はなく、また造影剤を満たしたバルーンは、デバイス留置時のマーカーとして有効に機能した。尚、コイル塞栓例ではコイルの骨密度留置が可能で、LSCAに起因するII型エンドリークはみられなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013