発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2013095089
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75歳女。左腎癌術後の経過観察中に胸部CTにて右下葉S6にスリガラス状陰影(GGO)病変を認めた。GGOは3ヵ月間に増大傾向を認めたため右肺癌を疑い、切除縁を十分にとってGGO病変を切除した。摘出標本は病変以外に1-2mm大の多数の白色小結節を認めた。病理組織学的所見ではGGO病変は異型腺腫様過形成(AAH)で、白色小結節はHE染色で小型紡錘形細胞の増生を認め、免疫染色はEMA(-)、ビメンチン(+)、PGR(+)、CK(-)、S-100蛋白(-)であり、minute pulmonary meningothelial-like nodules(MPMNs)と診断した。術後5日目に退院し外来にて経過観察中であるが、術後3ヵ月現在、再発は認めない
©Nankodo Co., Ltd., 2012