発行日 2012年6月1日
Published Date 2012/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2012356915
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先天性心疾患術後に乳房変形を生じて形成外科を受診した5症例(受診時平均年齢9歳3ヵ月)に対して、3例には各々の状態に合わせた乳房の形成を行い、良好な結果を得たので報告した。他の2例は現在16歳と18歳で、本人の希望により手術を検討中であった。開心術の到達法として、胸骨正中切開4例、左前側方切開5例、胸骨上部切開+左前側方切開1例で、手術回数は1~3回であった。乳房変形の出現期は平均11歳2ヵ月で、思春期に乳腺が発育するにつれて左右差が顕著になるという経過をたどった。手術をした3例の手術時年齢はそれぞれ12歳7ヵ月、17歳4ヵ月、18歳4ヵ月で、全例に瘢痕切除を行った。
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