発行日 2010年9月1日
Published Date 2010/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2010320088
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非小細胞肺癌完全切除20例(男16例・女4例・中央値58.5歳)を対象に、術後にgemcitabineとcarboplatinを隔週に投与する二相試験を行った。隔週で計8回の投与を目標とし、初回投与は術後4~6週の間に入院で行い、2回目以降は外来での投与に移行した。完遂は13例(65%)で、うち6例に遅延が計10回あり、理由は好中球減少3回、血小板減少3回、肝機能障害1回、その他感冒などの自覚症状や本人の希望など3回であった。また、好中球減少のため3例、血小板減少のため1例で減量を必要とした。中止は7例で、平均投与回数3.7回、中止理由は好中球減少2例、貧血1例、肝機能障害3例、間質性肺炎発症疑い1例であった。Grade 3/4以上の副作用は好中球減少7例(35%)、血小板減少2例(10%)、貧血2例(10%)、肝機能障害2例(10%)であった。以上、Gemcitabineとcarboplatinの隔週投与法は、外来での術後補助療法として適しており、投与量を補正することでより安全に投与できると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2010