発行日 2010年2月1日
Published Date 2010/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2010107244
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6生日女児。徐脈を主訴とした。胎児エコーで徐脈と先天性心疾患を指摘されており、出生直後の心エコーにて両大血管右室起始症、12誘導心電図にて完全房室ブロックと診断された。徐脈による心不全のため、剣状突起下切開でペースメーカ埋込み術を行ったが、術後3日目にペースメーカ感染をきたしたため、システムを完全に抜去して一時ペーシングリードを右室壁に縫着し、感染コントロールを図った。約1ヵ月で創がほとんど治癒したため、左側開胸で左Blalock-Taussig短絡手術を行うと同時に新しいペースメーカを感染巣と隔離して植込んだ。術後経過は良好で、術後15ヵ月経過後もペーシング不全やペースメーカ感染は認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2010