発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2004234806
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skeletonized胃大網動脈採取の有用性を検討するために,右胃大網動脈(RGEA)を用いた冠状動脈バイパス術(CABG)を行い,RGEAをpedicleで採取した14例とskeletonizationした14例とを比較した.さらに,skeletonized RGEAについての2討論を記載した.RGEAは,Harmonic Scalpelの使用により,手術時間を延長させることなく,安全にskeletonizationできた.また,術後早期グラフト造影における径に関してはpedicled RGEAと差を認めなかったが,グラフト流量に関してはskeletonized内胸動脈(ITA)と同等の良好な流量が得られた.RGEAはITAに次ぐin situ動脈グラフトとして使用でき,臨床的な利点も多いため,今後もskeletonized RGEAを用いた検討を続けていきたいと考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2004