発行日 2009年6月1日
Published Date 2009/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009275818
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77歳男性。患者は労作時胸痛を主訴に不安定狭心症の診断で、はじめ著者らの施設にある循環器内科へ入院となったが、冠状動脈造影にて左前下行枝近位部に高度狭窄を伴う2枝病変が認められ、手術目的で心臓血管外科へ転科となった。所見では術前の大動脈エコーでSTJより約4cm高位の上行大動脈から起始した右冠状動脈起始異常が確認され、起始異常の右冠状動脈を避けるように通常より左側を中枢吻合部とし、2枝病変にバイパス術が施行された。その結果、術後は経過良好で、術後18日目に患者は軽快退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009