発行日 2009年6月1日
Published Date 2009/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009275816
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著者らが経験した肺大細胞神経内分泌癌手術例9例(男性8例、女性1例、平均年齢74.9歳、喫煙歴は全例)について検討した。その結果、病理病期はIA期4例、IB期1例、IIB期2例、IIIA期2例であった。術前CTでは病巣部位は全例が肺野側で、形状は分葉状8例、類円形1例であった。術式は肺葉切除が6例、2肺葉切除+胸壁合併切除が1例、区域切除が1例、肺部分切除+胸壁合併切除が1例であった。病理組織診断ではLCNECが6例、混合型SCLCが2例、混合型LCNECが1例であった。術後補助化学療法は4例に施行され、うち3例はプラチナ製剤を含む2剤併用療法、1例はUFT内服であった。術後平均観察期間は28.7ヵ月で、再発は3例に認められ、うち2例は原病死した。尚、5年以上の生存を認めたものは病理病期IA期の症例1例のみであった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009