発行日 2009年5月1日
Published Date 2009/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009234154
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
麻酔導入後胸部操作時に分離肺換気下で食道癌根治術を行った85例を対象に、気道管理としてダブルルーメンチューブ(DLT)と気管支ブロッカーチューブ(ブロッカー)の比較検討を行った。その際、胸腔鏡下で手術を行った23例ではDLT、開胸手術を行った62例ではブロッカーを使用した。1)術中所見において、ブロッカー例では換気不能となるチューブのずれが平均1.5回みられたが、DLT例では換気不能になるずれはみられず、手術の中断は必要なかった。2)DLTは4社4種類を使用したが、それぞれ硬度、気管支部の径の長さ、気管部カフから気管支部カフの位置に違いがみられ、術者の操作感ではシリコン製で軟らかく、気管支部がスパイラス構造でフレキシブルなファイコンのDLTが最良との結論が得られた。
©Nankodo Co., Ltd., 2009