投稿論文 短報
二腔チューブ挿入後に両側声帯麻痺を来し緊急気管切開を施行した1症例
大友 純
1
,
柴田 義浩
,
小林 広典
1国立病院機構熊本再春医療センター 麻酔科
キーワード:
Methylprednisolone
,
気管切開術
,
声帯麻痺
,
術中合併症
,
気管内挿管法
,
窒息
,
分離肺換気
,
カテーテル
Keyword:
Asphyxia
,
Methylprednisolone
,
Intraoperative Complications
,
Intubation, Intratracheal
,
Vocal Cord Paralysis
,
Tracheotomy
,
One-Lung Ventilation
,
Catheters
pp.134-137
発行日 2021年2月10日
Published Date 2021/2/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021135681
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78歳女性。左肺腺癌に対し胸腔鏡下左肺下葉切除術が予定された。術前検査では異常所見はなく、硬膜外併用全身麻酔を行う方針としたが、二腔チューブ(DLT)挿入に難渋した。最終的に一腔チューブによる気管挿管、気管支ブロッカーを用いて術中の分離肺換気を行い、予定した手術を施行し得たが、術後3日目に両側声帯麻痺による切迫性窒息状態を呈した。そのため緊急気管切開を行い、メコバラミンの内服を開始した結果、術後17日目に左側声帯の可動と右側声帯の微動が確認され、術後36日目に軽快退院となった。
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