投稿論文 臨床経験
当院における過去2年間でのロボット支援胸腔鏡下低侵襲食道切除術の麻酔管理についての検討
岡田 寿郎
1
,
柿沼 孝泰
,
立花 慎吾
,
石田 裕介
,
荻原 幸彦
,
内野 博之
1東京医科大学 麻酔科学分野
キーワード:
胸腔鏡法
,
酸素消費
,
術後合併症
,
食道腫瘍
,
食道切除
,
全身麻酔
,
後向き研究
,
ビデオ下胸腔鏡手術
,
Remifentanil
,
Sevoflurane
,
分離肺換気
,
手術時間
,
ロボット手術
Keyword:
Anesthesia, General
,
Esophageal Neoplasms
,
Retrospective Studies
,
Esophagectomy
,
Thoracoscopy
,
Oxygen Consumption
,
Remifentanil
,
Sevoflurane
,
Postoperative Complications
,
Operative Time
,
One-Lung Ventilation
,
Robotic Surgical Procedures
,
Thoracic Surgery, Video-Assisted
pp.1164-1168
発行日 2020年11月10日
Published Date 2020/11/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021050822
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近年、食道がんに対するロボット支援胸腔鏡下低侵襲食道切除術(robotic-assisted minimally invasive esophagectomy:RAMIE)が普及している。今回、2014年4月から2016年3月の期間に当院で行われた予定食道がん手術について、da Vinciサージカルシステム(インテュイティブサージカル、東京)を用いたRAMIE群15症例と従来のビデオ下胸腔鏡手術(video-assisted thoracic surgery:VATS)群24症例を後方視的に比較検討した。RAMIE群ではVATS群と比較して、手術時間、麻酔時間、腹臥位時間、分離肺換気時間が有意に長かった。しかし、分離肺換気中や術後の酸素化低下量に有意差はなかった。また、術後合併症の発生率は低かった。RAMIE手術の麻酔はVATS手術と比較して、手術時間や麻酔時間は延長するが、周術期の肺の酸素化能に影響を与えないことが示唆された。
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