虚血性心筋症に対する外科治療戦略
虚血性心筋症に対する自己心温存手術
星野 丈二
1
,
深田 靖久
,
廣田 真規
,
片平 晋太郎
,
尭天 孝之
,
磯村 正
1葉山ハートセンター 心臓血管外科
キーワード:
心室
,
凍結外科
,
冠状動脈バイパス術
,
院内死亡率
,
左心室機能障害
,
心筋虚血
,
治療成績
,
僧帽弁形成術
,
Kaplan-Meier法
,
心臓再同期療法
,
心室形成術
Keyword:
Coronary Artery Bypass
,
Cryosurgery
,
Heart Ventricles
,
Treatment Outcome
,
Myocardial Ischemia
,
Ventricular Dysfunction, Left
,
Hospital Mortality
,
Kaplan-Meier Estimate
,
Mitral Valve Annuloplasty
,
Cardiac Resynchronization Therapy
pp.981-984
発行日 2011年10月1日
Published Date 2011/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2012139101
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虚血性心筋症に対し、冠状動脈バイパス術、弁形成または弁置換術、左室形成術、心臓再同期療法を組み合わせて施行する自己心温存手術の術式を紹介し、同手術212例(男187例・女25例・平均61.7±10.6歳)の成績を報告した。New York Heart Association(NYHA)分類III度以上が199例で、心エコーでの左室駆出率(EF)は平均32.8%、左室拡張末期径(LVDd)は65.5mm、緊急手術4例、再手術10例であった。病院死亡は17例で、心不全11例、不整脈4例、敗血症2例であった。遠隔期死亡は21例で、このうち心臓関連死亡17例の原因は不整脈9例、心不全8例であった。病院死亡を除いたKaplan-Meier法による遠隔生存率は、全体では5年75%、10年66%、心臓関連死亡ではそれぞれ78%、73%であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011