発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2008178598
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
当科で肺悪性腫瘍に対し肺切除術を施行した122例(男79例、女43例、平均年齢66.9±9.2歳)を対象に、肺切除後運動時の低酸素血症出現の頻度と予測術後肺機能との関連について後向きに検討した。その結果、術後運動時酸素飽和度低下(ひいては低酸素血症)の出現頻度は、予測術後肺機能のうち%ppoDLCOと有意に関連することが明らかとなった。以上より、%ppoDLCOを術前に測定することで術後運動時の酸素吸入の必要性を予測することが可能となり、安全な離床を図ることができると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2008