発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2008042650
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心臓外科医と技士が一緒に参加する人工心肺トラブル対処の講習終了時に人工心肺の安全対策に関するアンケート調査を実施した。回答者は心臓外科医27名、臨床工学技士33名であった(回収率100%)。人工心肺操作経験のある医師は10名(37%)で、経験症例数は中央値10例であり、技士の経験症例数は中央値100例であった。医師の3名(11%)は体外循環技術認定士の制度を知らなかった。人工心肺安全装置を購入する場合の障害は医師・技士ともに「予算が取りにくい」が最も多かったが、「必要性を感じていない」者も全体で3名(6%)認めた。難しかったシミュレーション操作は、医師・技士とも半数が空気誤送の対処を挙げ、3割がポンプ故障の対処を挙げた。心臓外科医は人工心肺を用いた安全を技士任せにせず、自施設の体外循環の安全を高めることに一層努力をするべきであると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007