発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2007094860
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65歳男性。患者は胸痛および一過性の意識消失発作を主訴に近医を受診、心筋梗塞を疑われ緊急入院となった。右冠状動脈#1の完全閉塞に対し、血栓吸引および経皮的冠状動脈形成術が行われたが、第9病日目に心室中隔穿孔(VSP)の合併を認め、第11病日目に著者らの施設へ転院となった。入院時、心エコーでは左室駆出率は68%で、下壁・後壁の壁運動低下、心室中隔心尖部に左室から右室への短絡血流を認めた。後壁VSPと診断し、第12病日目(VSP発症第4病日目)に経右室的ダブルパッチ法による修復術を行った。その結果、術後、遺残短絡は認めず、心機能も良好で、術後20日目に退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2006