発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2007050573
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生後10日女児。在胎38週4日Apgarスコア9/10で正常経腟分娩で出生したが、生後7日にチアノーゼ著明となり、大動脈離断(B型)、ductal shockと診断した。Alprostadil alfadex100ng/kg/分を開始し、播種性血管内凝固(DIC)が改善した後に手術を行った。高度三尖弁逆流を認め、大動脈弁は二尖弁で、大動脈弁輪径3.7mm、大動脈弁下径3.6mmと左室流出路狭窄を認め、心室中隔欠損は膜性部周囲型欠損(流出部)であり、右鎖骨下動脈起始異常を認めた。高度三尖弁逆流、右鎖骨下動脈起始異常、左室流出路狭窄を伴った大動脈離断(B型)と診断し、安井法および三尖弁輪縫縮術を施行した。術後の全身浮腫が著明で接合部頻拍を認め、腹膜透析を施行し、dopamine hydrochloride利尿薬投与下で、術後5病日に開放したまま手術を終了した胸骨を閉鎖し、第10病日に抜管した。
©Nankodo Co., Ltd., 2006