発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2006128226
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48歳男.糖尿病の既往があり,突然の前胸部痛と間欠跛行の出現を契機に精査を行い,虚血性心疾患と下肢慢性閉塞性動脈硬化症の合併を認めた.内胸動脈を介して下肢への側副血行路を認め,更に腹部大動脈の高度石灰化のために解剖学的な血行再建が困難なLeriche typeの下肢慢性閉塞性動脈硬化と低左心機能の虚血性心疾患を合併していた.この症例に対して腋窩動脈両側大腿動脈バイパス術と冠状動脈バイパス術を一期的に施行したところ,低手術侵襲のみで手術が可能となり,良好な結果を得た
©Nankodo Co., Ltd., 2006