発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2013098750
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気管腕頭動脈瘻は気管切開後の最も重篤な合併症の一つであり、発症すると32~43%の患者は手術に到達できずに死亡し、手術に到達しても救命率は45~50%にとどまると報告されている。当院では1996年以降、本症を生じた患者3例(7歳女、16歳男、29歳男)に対して緊急手術を行い救命することができたので、発症時の対応や手術方法について報告した。また、3例の経験を踏まえて本症の予防的手術(前胸壁部分切除+腕頭動脈バイパス術)を行うようにしており、良好な成績が得られているので併せて報告した。
©Nankodo Co., Ltd., 2012