発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2006128225
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77歳女.4歳時に肋膜炎,重症筋無力症にて入院となった既往があり,安静時呼吸困難の出現を契機に心エコー,胸部X線像及びCTにて心嚢液貯留を認めた.心嚢穿刺を行ったところ,黄色透明な心嚢液1000mlが得られ,リンパ球多数を認めた.膠原病による心嚢液を考えて薬物療法を施行したが奏効せず,外科的処置の適応を考え,心膜腹膜開窓術を施行した.術後の病理組織所見では心嚢液と心膜に好中球とリンパ球の浸潤を認めたが,悪性所見はなかった.術後は呼吸困難はNYHA分類IV度からIII度へ,Hugh-Jones分類はV度からIII度へと症状改善を認めた
©Nankodo Co., Ltd., 2006